毎週末に週報を書こう、という試みは生活を省みる元気のなさを理由に頓挫した。とはいえ、メモに買いてる業務日記はコツコツ続けている。
5月に入ってから、眠れなくなって心療内科に行って薬をもらった。とにかく未来のこと、明日のことすら考えず、今日1日を生き延びたら良いと言い聞かせて過ごしてきた。そうすると多少気が楽になる。エッセイが読めなくなってしまったので、貪るように小説を読む。電子書籍、紙の書籍、オーディブルでそれぞれ別の小説を同時並行で読み進める。たまに話がごっちゃになるけど、構わない。とにかく自分の生活と向き合いたくなくて、別の人生を飲むように読んでいる。今は大変そうな人の話しか読みたくなくて、他の人も大変なんだから私もこんなんで仕方ないよねと思うために読んでいる。それをエッセイ(実在する人の生活)でやるのは良くないという倫理観からエッセイが読めなくなっているんだと思う。同様の理由でSNSをあまり見てない。
5月中旬までのおかしくなりそうな忙しさや訳のわからなさは段々と落ち着き、打ち合わせの数もトイレに行けないほどではなくなってきた。辛い辛いとあちこち言ってたおかげが、さすがにこいつやばそうと判断されたのか、もう1人が仕事を引き取ってくれるようにもなった。自分が思ったより仕事ができなくて自信をなくし、落ち込み、申し訳ないと卑屈になっていたけどもうそれもやめた。できないものは仕方ないから、できることをできる範囲でやるしかない。ほとんど部活動のような気持ちで仕事していて、毎日ちょっとずつチャレンジしてできることが増えたり、失敗して、失敗を堪えきれず周りの人に慰めてもらったりしている。周りの人にはここ10年で最も恵まれている。33歳にもなって14歳みたいな身のふりようで恥ずかしいけど、毎日頑張っているので生きている感じがする。今ならいつ死んでも後悔しない。
見たもの読んだものなど
・映画「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」
河合優美ちゃんと大九監督が好きなのと、タイムラインで感想が分かれていたので見た。好きとは言えないけど、印象には残る映画だった。告白のシーンがすごかった。理由なく泣けてくるし、求められてないのに喋り続けてしまう感じに身に覚えがある。主人公のこと、最後までずっとなんだこいつと好きになれなかった。文句含め感想を言いたくなる映画だった。
・映画「キル・ビル」part1.2
ノリで初めて見たが、バカバカしさと演出のイケてるところの塩梅がちょうどよかった。この音楽ってキルビルなんだ〜と元ネタを漁る気持ちに。
・「恋愛中毒」「プラナリア」「パイナップルの彼方」
山本文緒の小説が読みやすい。のめり込みやすく、自分の生活を刺激してこない。パイナップルの彼方は1995年に書かれたものなので、女性の働き方が今とは全く違っていて、トレンディドラマみたいで羨ましさすらある。もちろん1人の人間として扱われていない辛さや、セクハラを受け流さなければならない風潮などはきついけど、この30年でこんなに変化があるなら、今は過渡期で当然だと思った。かつてよりゆとりがないのは確かだと思う。
・「あいにくあんたのためじゃない」「オール・ノット」
柚木さんの小説も読みやすい。女性の連帯を描いた作品たち。なんとなく登場人物の雰囲気が似ており、それは柚木さん自身にも通じる。