まだ、途中

途中です。働いてラジオ聴いて日記書いてます。@madatotyuu

7月5日(火)

アラームで目覚め、きちんと起きるまでの猶予時間の5分でiPhoneを見ていると大学の友人のグループLINEが活動していた。〜、すごい、尊敬します!と友人が友人にかける言葉。なんのことだろう?と思いながら支度をして、フワちゃんのANN0を聴きながら出社。

午前にも午後にも会議があったのでバタバタしていた。あまり関わらないSEさんに名前を覚えられていて、すごい、私はあなたの名前を知りません、と思った。職場の雰囲気が悪い。上層部の大異動と、課内の調整が予定されているからだと思うけど、コソコソ色んなところで打ち合わせが行われている。

朝のLINEの件、どうやら友達は夫の仕事の都合でシンガポールに住み始めたようで、そのことについてだった。しかももう1人の友人もロンドンに留学しているらしい。Instagramを友人に公開していないので、私は動向をまるで知らずに過ごしていたけど、友人は世界に羽ばたいているらしかった。なんだか違う世界線の話しすぎてピンと来なかった。元々すごく仲が良いというわけではなく(他3人は仲良いのかも。)数年に1回飲むだけだったので、各々が各々の人生を過ごしているな、と思った。漠然といいね!とは思うけど、海外旅行は行きたくても住みたいと思ったことはないので、大変そうだなあ、という気持ちが強い。かっこいいね!すごい!と言ってみたけど空虚に響いたのは本心ではないからかもしれない。どう返せば良いのかよく分からなかった。しかしながら、国内で国内コンテンツを中心に楽しむ自分とは大きく違い、行動力があって、慣れない環境にも飛び込んでいけるのは本当にすごいと思う。

国内にいるもう1人の友人も、妊娠していると報告してくれた。おめでたい。本当に、皆大人になって自分の人生を歩んでいるのだな。自分は置いて行かれたような気持ちになって寂しくなった。

朝、LINEを見た時は、その子が刺繍をやって作品を発表したり売ったりしていきたいとかつて言っていたから、そういうのが注目されたりしてるのかな、と勝手に想像して検索をかけたりしてみたのだけど、全然違う方向の話だった。私は何かを発表してそれが評価されることが、1番すごいことだと思ってしまっているのだと思う。皆それぞれ成人として、子を育てたり妊娠したり海外で生活したりしているのに、私はいまだに、そういうところの良さやすごさがあんまり分かっていない。ただその人の感性の良さが、その人の良さだと思っている節があるし、トピックスよりもそれに至る気持ちが知りたい。そういう価値観が学生からずっと変わっていないところが、私の未熟な所なような気がして、恥ずかしくて、居た堪れなかった。普通に、海外すごいね、かっこいいね、憧れる、って心から言える自分が良かった。

妊娠した友人は、元々子どもを産むつもりはないと言っていて、勝手に仲間意識があった。男女平等的な意識もあり、苗字は彼女のものが採用されたし、かっこいいなと思っていた。そういう彼女が妊娠をしたことを、もちろん心からおめでとうと思えるし、頑張ってねと全力で思う。すごい決断をしてそれもかっこいいねと思うけど、意識の変化があったのかなとか、結局皆子を持つんだよな、と考えてしまった。結婚するのが最速だったのに、いつまでも子を持たない私に、奇妙な目を向けられる回数も増えてきた。気まずそうで申し訳ない。私は私でこれが良いと思ってやっている(まあ妊娠しにくい身体の状態ではあるものの、選んでこうなっている)ので気にしないでほしい。でもこれが良いと思っているけど、だんだんと子を持つ人が周りに増えて、自分は誤った道を進んでいる気分にもなってくる。今も友人は少ないが、子どもがいなくて話が合わない私と、仲良くし続けてくれる人はいるのだろうか。子どもがいないなら、何か他にやらなければいけないという気持ちがまた湧いてくる。

これまで割と優等生として生きてきて、ライフステージをすいすい進んできた自覚があったので、急に道を逸れているようで不安になる。今これでよくても、この先、あの時産んでおけば良かった(可能かどうかは置いといて、チャレンジしとけば)と思うことがあるかもしれない。そういう先のことや、周りのことや、親の気持ちを考えると、今の自分が置いてけぼりになる。現実的な友達のSNSを見ないようにしているのは、そういうものが目に触れると焦ったり不安になったり余計に心が乱されるからだった。自分は今で十分幸せで楽しく生活しているのに、何か欠けているような気持ちにさせられる。

人のことを人ごととして、自分に翻って考えたりせずに、祝福できるようになるにはどうすればいいだろう。表面ではそれっぽく言葉をかけられるけど、心からそう思えるようになりたい。そう思えないわけではないのに、祝福する自分もいるのに、雑念が邪魔をして表に出てくる言葉に無理が生じている。あなたもいいし私もいいよね!と思えるまでにあとどれくらいかかるのだろう。自分のことが許せない。努力するしかない。

三拍子の娘2巻を読んで心のバランスをとってから就寝。