私はこれ以上何かの歯車になりたくないから子供が欲しくないのかもしれない。柚木麻子さんのBUTTERを読んで、食べることは生きることだし、私は生きるパワーが足りないのかもしれないと思った。生きるパワーとは、この世は生きるに値すると思える出来事を見つけ出すパワーだと思うけど、私にとって日常的にそう感じ取れるほどの刺激的な何か、いや刺激的に受け止められる自分がいない。食べたいものに正直に、着たいものを着る、など、やりたいことをやればいいじゃないという風潮は良いと思うが、本当にみんながみんなそうしたとして、社会保障費は大丈夫か？とかそういうことに心配が及んでしまうんだ私は。私は、やりたいことをやる側ではなく、世の中を成り立たせる側だという自負がずっとあり、やりたいことじゃなくてやるべきことをやろうとしている。でもやっぱりやらされている感が拭えなくて、今日みたいに急に何もかもやる気がなくなってバチェラーシーズン5を4話も見ちゃったりするんだよね。やりたいことやればいいじゃん、誰にも迷惑かけてないよ、ってのは嘘で、絶対に誰かに迷惑はかけているのだからせめて役に立つことをしたいのだ。生きる言い訳がほしい。
